終のステラ ネタバレありレビュー

終のステラ ゲームレビュー

総評

クリアタイム 11時間
初めてのサウンドノベルゲーム。小説など本を読むのが苦手な自分ですが、BGMやキャラクターボイスがあれば大丈夫かもと思い始めました。
音楽とボイスのある紙芝居みたいな印象、昔友達の家で見た「モクモク村のケンちゃん」を思い出しました。(知ってる人は少ないかな...)

「終のステラ」のクリア感想を「ネタバレあり」で書いていきます。
プレイ時間短めの作品ですので、是非プレイ後に読んでいただけたらと思います。

製品情報

開発元key
ジャンルキネティックノベル
発売日2022年9月30日
プラットフォームWindows® 11 / 10 / 8.1、NintendoSwitch、
Steam、iOS、Android
プレイ環境ポータブルゲーミングPC(msi claw8)

各メディアの評価は?

いつもはメタスコア、ファミ通、IGNについて調べておりますが、「終のステラ」に関する評価は見当たりませんでした。
ただし、STEAMの評価は「非常に好評」(2025年9月現在)でした。

物語全般について

結論としては楽しめました。
ん~、個人的には純愛ラブストーリーの様に捉えました。後で他の方の意見も見て見ようかな。

正直自分はフィリアの言動にイライラしながら物語を見ていたので、中盤くらいまでは、「なんでこのゲームこんな評価高いんだ?」と疑問に感じながら読み進めていました。子供のお守りのをしながら危険な旅をするのはイラつく。この辺りは初期段階のジュードと同じ考えだったかもしれません。

でも後半フィリアの成長と共に子供の様には感じなくなっていて、パートナー?彼女?の様に見えるときもあって。なんか変な気分でした。

そしてラストのフィリアとジュードの会話に気づいたら涙が...「ずっと言ってほしかった」と泣きながらフィリアが言った時はもう自分の中では完全に彼女になっていました。
互いに想い合っているのになかなか切り出せない男女、浦沢直樹の「YAWARA」を思い出したのは自分だけでしょうか。
物語の長さはギリギリ限界の長さだったと思います、中盤までのイライラパートがもっと長かったら多分積みゲーになってましたねー。

もし自分がジュードだったら

これは多くのプレイヤーが考えたことだと思う。自分もずっとこれを考えながら読み進めていました。
ジュードはフィリアのことを徐々に自分の子供かの様に思えてきたかもしれませんが、自分はリアル子供を授かったことは無いため、フィリアのことをそんなふうには見ませんでした。
親戚の子供みたいな感覚?最初は可愛くて相手にするけど、時間経過とともに「うるさいなぁ」とか、「くどいなぁ」という感覚。

だからというわけでもないですが、自分だったらフィリアを侯爵に引き渡したと思います。ん~どうだろう、リアルに体験したら迷うとは思いますが、6対4ぐらいで渡す方が優勢かな。

人類がAe型アンドロイドに置き換わってしまうのも気になりますが、こんな世界になってしまったらそうも言ってられませんし、現状より暮らしやすくなるのであれば、やっぱりフィリアは渡したと思います。このあたりの展開は「ラストオブアス」とかぶりますね。

フィリアが可愛い少女ではなかったら

これについて皆さんはどう思うでしょうか?
自分は今回のゲームにかかわらず、いろんな場面でこのテーマについて考えるのです。でも今回のお話はアンドロイドなので、そもそも多くの人が好む容姿に作られているものなんですよね。多分..
もしフィリアが男の子だったらジュードの考えも変わっていたのかな?
自分はどちらにしても侯爵に渡す選択をしますが、皆さんはどうでしょうか?

ゲームとして気になるところ

文字が小さく見にくい
フォントサイズや色の変更機能は欲しかった、背景とかぶって基本文字は読みづらかったので、ココは改善してほしいところ。携帯機で遊ぶ用にフォント変更出来る機能を追加してほしいです。
ジュードの心の声や解説にはボイスがありませんでしたが、出来ればフルボイスが良かったですね。

挿絵が少ない
フィリア立っている静止画ばかりだったのはマイナスポイントかな
もう少し動きのある絵が沢山あると良かったと思う。

ポータブルゲーミングPCはキー操作不可
今回ポータブルゲーミングPC「msi claw8」でプレイしましたが、キー操作は全くできませんでした。画面タッチのみ可能だったので何とかプレイすることが出来ました。steam deckプレイ可能となっていたので、デバイスによってキー操作できるものもあるかもしれません。

まとめ

初めてのサウンドノベルゲームに「終のステラ」を選んでよかったと思います。
途中まではフィリアにイラついて積みゲーになりかけましたが...。

ただ最後まで「終のステラ」というタイトルの意味はわかりませんでした。ステラを調べると星や惑星などの意味があるようです。もし惑星だとするのであれば、地球の最後みたいな感じなのかな?

侯爵にフィリアを渡さなかったことで、引き続き世界は機械に監視され続け、人間に自由がやって来ることはありませんが、フィリアがきっかけで何百年も後に人間と機械が平和に暮らせるようにはなりそうです。
だとすると結局は侯爵に渡しても渡さなくてもフィリアがカギになるのは同じってことなのかな。フィリアが生きるかジュードが生きるかの違い、前者なら多くの人が納得し、後者ならブーイングが増えるのかなぁとか考えます。

「自分の子供の為なら命を捨てる覚悟も出来る」とよく聞きますが、どの程度の親がそう考えるのか子供を持ったことのない自分には想像もつきません。
10時間程度の物語でしたが、これだけ考えさせてくれるんですから良作に違いないと思いました。

🌐 English Summary

I recommend “Stella of the End” to fans of Japanese anime and manga.
The game is a visual novel with static illustrations rather than animated scenes, so you mainly experience it by reading the story. However, the touching narrative, atmospheric music, and charming voice acting make it easy to get immersed in its world.

Since impressions can differ from player to player, I suggest experiencing the game yourself before reading my review.

BUG(バグ)
BUG(バグ)

Hi, I’m BUG! I’ve added an English summary so that overseas readers can enjoy my thoughts too.

今回プレイした作品はこちら