総評 4.0
(ネタバレあり)発売まで色々あったもののゲームとしてはシリーズ最高作品クリア時間:78時間
サブクエ:7割ほど完了
発売までに色々ありましたが、ゲーム内容はシリーズ最高作品に仕上がったのではないかと感じました。開発までに時間かかっただけに、日本に対するリスペクトも感じました。
ゲーム冒頭では「日本を舞台にしたアサシンクリードをずっと作りたかった」とメッセージが出ておりましたが、やっぱり日本の忍者は海外では特に人気が高く、アサシンを主人公としたこのシリーズに忍者はぴったりですよね。
今回は前回プレイレビューには書かなかったことを中心にネタバレを含みますので、閲覧にはご注意ください。

2人主人公が活かしきれていない
ストーリーやクエストなど弥助と奈緒江それぞれに用意されており、ボリューム多く楽しめるのはいいものの、最終的に2人それぞれの目的を果たして物語が完結するため、2人主人公にする意味があまり感じられませんでした。2人の物語がそこまで関係してくるわけでもなく、弥助と奈緒江の関係性も強い絆が結ばれていくようなストーリーもあまり無いため、ただ2人分のクエストがあるというのみだったのがもったいないと感じた。
弥助と奈緒江の切り替えが簡単だったら...
今作は弥助でないと受けられないクエストや奈緒江でないと受けられないクエストもあるので、都度プレイヤーを変更する必要があります。
しかし、その操作が面倒なんです。
オプション画面に切り替え、ボタンを長押しし、少しロードが入った後プレイヤーが切り替わるのがストレス。
しかも戦闘状態でプレイヤーを切り替えることが出来ないのが難点。拠点攻略中、画面上部のコンパスが赤くなりますが、この状態ではプレイヤーを切り替えることができないため、城などの拠点攻略中はどちらかのプレイヤーで攻略を進めなくてはなりません。
せっかく、弥助と奈緒江で戦闘スタイルに違いがあるので、戦闘中攻略中に限らずワンボタンで切り替えができるぐらいの方が良かったですね。
また2人コンビの合わせ技なども欲しかった。
バトルが単調
シリーズ通して言える事ですが、戦闘が単調なのが残念でした。
最初はパリィや回避などしつつ戦闘するのが楽しいですが、敵の攻撃パターンがほぼ同じなため、バトルがどうしても単調になってしまいます。
もちろんボスは強いですが、攻撃力が強かったり、攻撃スピードが速くなるだけで戦闘内容はあまり変化しないんですよね。
バトルに関しては今後のシリーズでも課題になっていくと思いました。
拠点カスタマイズは良かった
今作からシリーズ初の拠点カスタマイズがあったのは良かったと思います。
前作、ヴァルハラでは拠点が発展していくようなコンテンツでしたが、今作に関しては自由度が向上し動物や草木なども配置できるのは良かったと思います。
また室内に収集物なども飾ることが出来るのもGoodポイント。
アサシンクリードへの期待
過去の歴史を追体験するアサシンクリードですが、ゲーム的な進化はある程度の部分で止まっている感じがします。オープンワールドゲーム自体、ゲームシステムに新しい風が吹かないとプレイ時間と共にどうしても飽きてしまうので、次回作では大きな挑戦を期待したいです。
この流れで行くと次は中国(三国志)が舞台になる予感しますね。
まとめ
個人的には過去シリーズの中では最も楽しめた作品でした。
日本が舞台で、自分の好きな時代だったこともありますが、グラフィックの向上やバグの少なさ、建物や町の作りこみがしっかりしており、しっかりと日本を感じることができたのも要因です。
ストーリーやゲームシステムには少し残念な部分はありましたが、なんだかんだ毎回遊んでいるシリーズなので、次回作はさらに進化したアサシンクリードに期待したいです。