Death Stranding 2: On the Beach レビュー

デスストランディング2 ゲームレビュー

総評 4.8

クリアタイム 63時間
ストーリー、音楽、キャスト、グラフィック、操作性、UI、すべてにおいてハイクオリティな作品でした。
前作に比べると、すべての項目において磨きがかかった感じがしました。
個人的にはストーリーが前作よりも分かりやすくなっていたのが好印象につながりました。
もちろん小島秀夫独特の分かりにくい表現は沢山ありましたが、ストーリーが難解になりすぎないよう工夫をされていたように感じました。
2025年GOTY候補間違いなしの「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」ネタバレなしでレビューしたいと思います。

各メディアの評価は?

90/100
Metacritic
39/40
ファミ通
9/10
IGN
BUG
BUG

2025年6月終了時点でのメタスコア最高得点!
今年のGame of the yearが楽しみです

”繋がり”の大切さが伝わる感動のストーリー

難解でわかりにくいストーリーで有名な小島監督の作品ですが、今回の「DS2」ではそこの改善に焦点を当てていたように感じました。
ムービー中でも分からない言葉のTIPSを確認することが出来たり、人物のTIPSなども詳細に説明されており、ストーリーの理解を深められるような工夫が沢山詰め込まれていたことは自分にとってかなりGoodポイントでした👍
そもそも物語の目的も明確でしたし、仲間や敵も個性的かつ魅力的でしたね。

個人的には前作よりも、物語への理解が増したことでゲームへの没入感向上とより自分がサムになったように感じられたのはDS1と大きく違うところだなと思いました。
オーストラリア全土を繋ぐために、険しい雪山や、BTがうろつく時雨、前が全く見えない砂嵐なども、ルーのため、フラジャイルのため、みんなのために頑張って繋いでいる感覚を味わいながらプレイすることが出来たのは、他のゲームにはない体験だったと思います。
終盤一気に話が進む部分も、かなり盛り上がってよかったと思います。

音楽が最高にGOOD👍イイネ!

前作よりも挿入歌多いように感じました。配達中、様々なアクシデントに見舞われますが、難所を超えたところなど少しホッとした瞬間音楽が流れ始めるのが最高に気持ちよかったです。
今回は日本人アーティストの音楽も使われておりましたので少し調べてみました。

三浦大知 (Daichi Miura)さん

  • Polytope — 本作のために書き下ろされた新曲
  • Horizon Dreamer — 三浦大知の両A面シングル収録曲。ゲーム内挿入歌としても使用されています
    ゲーム内でドールマンと三浦さんのMVを見ることが出来ます!
ゲーム内のスクリーンショットより

星野源 (Gen Hoshino)さん

  • Fushigi, Pop Virus, Sayonara — ゲーム開始直後、音楽プレイヤー使用開始時などに流れる譜面的に重要な楽曲として登場
    星野源さんはゲーム内NPCとしても登場しています。かなり似ていました。

宮内国雄 (Kunio Miyauchi)さん

以下の4曲がゲーム内で使用されています

  • Yuuseikara Kita Kyoudai
  • Kaiju Muhou Chitai
  • Miira No Sakebi
  • Ultra Sakusen Dai Ichigou

自分は普段洋楽中心に聞いているのですが、三浦大知さんと星野源さんの曲がもっと聞いてみたくなりました。クリア後にサントラを購入しましたが、彼らの曲は入っていませんでしたね。
またオムニバス形式のCDでも出してくれないかな。
今作の音楽はかなり力入っていました。映像と音楽がマッチすると一気に感情持ってかれますよね。

キャスティングが最高にイイ

魅力的な俳優さんはもちろんのこと、登場人物ごとに物語がしっかりとあったのが良かったです。
みんなそれぞれに抱えているものがあって、その人たちと繋がって、チームで一緒に戦うシーンはかなり興奮しました。
そしてまたドールマンが癒されるんですよ、落ち着いたトーンと道中口数少ないのもよく考えられていたと思います、移動中ずっと喋られても世界観崩れますからね。
個人的にはやっぱりトゥモロウ推しかな👍イイネ!

配達業の大変さやありがたさを感じられる

自分が配達員になることで、配達業の大変さを痛感しますが、ゲーム内では配達をすると必ず配達先の方から感謝の気持ちを伝えてもらえるんです。
「この雨の中、本当にありがとう!いつも感謝しています。」などと必ずお礼を言ってくれるのです。
もちろん現実の世界とは違ってゲーム内は荒廃した世界のため、より配達のありがたさを感じるとは思いますが、リアルでも配達してくれた方への感謝の気持ちを忘れてはいけないなと改めて感じました。

フォトモードにハマる

まず言いたいのは、ムービー中もフォトモード使えるのが神でした。
ムービー中フォトモード使えるゲームってなかなかないですよね。これは個人的にかなり良かったです。
ただし、ムービー中写真撮るのに夢中になりすぎてしまうという問題も...これは嬉しい悲鳴かな。
まぁでも、すべてのシーンが絵になるんですよね。一つ一つのカットシーンが妥協なく作られていました。

また、デコレーションの中にライティング機能があったのは沼でした。
これやり始めると本当にゲーム本編忘れてしまうので、やりすぎ注意ですね。クリア後の楽しみにしてもいいかもしれません。
更に、撮影スポットを共有できるのもGOOD👍イイネ!
マップカメラのマークのあるところへ行くと、絶景写真が撮れるんです。
序盤のマップ上に出ていたので、早速走っていきました。

バグが無いのが凄い

ゲーム中バグというものは一切見当たりませんでした。
昨今ゲームの評価って、内容よりもバグとか最適化みたいなものに敏感ですよね。
このボリュームの作品で発売後一切バグが無いというのは、開発側の努力のたまものだと思いました。
ゲーム発売間近はこんな投稿が続いてましたね。

小島監督の秘書 Ayako (Touchy!)さんのポストより

他には無いジャンルなので、面白さが伝わる体験版があってもいい

よく人を選ぶゲームと言われているデスストランディングですが、にもかかわらず体験版が無いんですよね。
なぜ人を選ぶゲームと言われているかというと、ジャンルとしてはアドベンチャーゲームになると思いますが、依頼を受けて遠くの場所まで荷物を運ぶのがメインになるので、ゲーム中のほとんどが移動になります。その為人を選ぶゲームと言われているのです。
こんな感じで伝わってしまっているため、移動がだるいなと考えてプレイしたくないという方もいらっしゃると思いますが、そこに対して「ちょっと待った!」したいです。

もちろん荷物運びがメインではありますが、銃を使った戦闘や単純に殴る蹴るなどの近接戦闘もあります。
魅力的なキャストと引き込まれるストーリーや、素晴らしい音楽が沢山あります。ただ配達するだけではない素晴らしい作品というものが少しでも伝わるような体験版があれば、もっと多くの方にデスストランディングの楽しさが伝わるんじゃないかなと思いました。

前作はプレイした方がいい?

結論から言うとプレイした方がいいと思います。
ただし、前作のストーリーを振り返るムービーや分かりにくい単語の解説などを丁寧に説明してくれているので前作遊んでいなくても楽しめることはできると思いますが、100%楽しむのであれば前作プレイは必須ですね。お話もつながっていますので、出来ればプレイした方がいいと思います。

まとめ

「DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH」は小島秀夫監督の想いが詰まった最高傑作だったと思います。小島監督個人のXではこのようなポストがありました。

@Kojima_Hideo氏のポストより
@Kojima_Hideo氏のポストより

監督はこのような事も呟いていました、「ゲーム中ある人物がとても重要なことを言います、それを聞き逃さないでほしい」と。
この投稿探しましたが見つかりませんでした。
自分はこの投稿を見て、どのセリフ何だろうと気にしつつプレイしていましたが、どのNPCも良いこと言うので監督がどのことを言っているのかはわかりませんでした。
ただ、自分が記憶に残っているセリフはタールマンとフラジャイルの一言でした
フラジャイル「生きるということは変わること 新しい変化を受けいれること」
タールマン「手は繋がりを生む 絆だ」
どちらも重要で、どちらも好きな言葉だったので記憶に残っています。

物語の結末は人によってとらえ方が違うと思いますが、自分はなんかとても幸せな気持ちになったんですよね
これは言葉で上手く伝えることは難しいですが、エンディング見た後で心が温かくなったのを覚えています。
ここは是非プレイをして感じてほしいところだと思います。

最後に、自分のポストが小島監督にリポストされました
リポストされたのも嬉しかったんですが、感謝の気持ちが小島監督に届いたのが嬉しかったです
本当に素晴らしい作品をありがとうございました!

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