ELDEN RING NIGHTREIGN レビュー

review_ELDEN RING NIGHTREIGN ゲームレビュー

総評 4.0

クリアタイム(全てのボス撃破):28時間
各ゲーム会社のファーストインプレッションレビューを見た時は正直購入に迷いましたが、買ってよかったです。面白いという表現ではこのゲームの楽しさを伝えることはできないと思います。
なぜFROM SOFTWAREのゲームはこんなにもプレイヤーのゲームプレイ後の成長や感覚を予測した上で開発できるのか?本当によく考えて開発されているなぁと感じました。
初めて3日目の夜を超えたときは、他のゲームでは味わえない子供の頃に戻ったように声をあげてしまった人も多いのではないでしょうか。

これまでのフロム作品とは違った楽しさ

私はこれまでフロムソフトウェアの作品に対していつも楽しみだったのは、「探索」でした。
隠し通路内の宝箱や隠しボスからもらえる強力な武具を求めて探索することに喜びを感じておりました。
しかし今作は探索している暇はありません。そこに対して最初は「大丈夫かな?楽しめるかな?」といった不安がありましたが、今作は別の楽しさがありました。
それは「スピード感」「仲間との共闘」です。これまでのシリーズ作品は一人でじっくり探索するタイプなので、それを考えると今作は真逆だなと感じました。

スピード感が気持ちいい

ゲーム冒頭のムービーにて雨の中をプレイヤーが疾走するシーンが描かれていますが、この様子がゲームそのものを表しています。
バトロワ形式の今作は、時間と共に安全地帯が縮まっていくシステムですが、この縮まるスピードが意外と早いんです。最初はこのスピード感に慣れないのですが、シリーズ同様プレイヤーの成長と共にこのスピード感が気持ちよくなっていきます。

言葉なしの一体感

野良でマッチングをし、言葉を交わすことなく疾走しながらでも操作できるよう考えられたシステムがとても素晴らしく、そんな中で助け合いながらボスを倒していくごとに一体感が生まれます。
なんか心の中で言葉を交わしながら進んでいく感じがいいんですよ。
そして3日目の夜を超えた時の達成感はハンパないです!

使うキャラがばらけているのが凄い

このようなゲームは大概使用するキャラが集中しがちだが、ELDEN RING NIGHTREIGNの場合、けっこうばらけるんですよね。もちろんかぶらない様に選んでいる方もいますが、最初からかぶっていない場合も多いのは確かです。それだけプレイスタイルも多様ということなのか?それとも開発側がしっかり個性の強みを生かしたキャラづくりができているのかもしれません。

慣れないうちはメンバーとはぐれやすい

マップをまだ理解していない状態でなれた方とマッチングするとけっこうはぐれます。人にもよりますが自分はすぐ迷子になりました。特に洞窟へ入った場合や、入口が分かりにくい場所では仲間からはぐれてしまいやすいので、アイテムやスキルで仲間のもとへ瞬間移動できる手段があるといいかなと思いました。
特に初心者の方には必要な手段かもしれません。

メンバー抜けたときの補充がほしい

途中で一人抜けてしまうことがあります。回線落ちだったり、途中であきらめてしまうなど理由は様々だと思いますが、2人になってしまうと火力も下がりますし、そもそも2人と3人もエネミーの強さは変わらないので1人抜けてしまうとモチベーションが低下してしまいます。
なので、1人抜けてしまった場合、NPCでもいいので途中参加してもらえると助かります。
※自分から強制的に続けて2回抜けてしまうとペナルティがあるみたいです。

もっとエンドコンテンツがほしい

すべての夜の王を倒すと一旦モチベーション落ち着きます。
一応やり込み用途しては、着せ替えがいくつか購入できるのでそれを集めたり、トロフィーコンプを目指すぐらいっぽいですね。追加DLCも用意されているみたいですが、もっと繰り返しプレイすることで得られるメリットなどあっても良かったかなと思います。

ELDEN RING 本編未プレイでも楽しめる

今作のストーリーはELDEN RING本編とは全く別物なので、ナイトレインから始めても問題ありません。
ただフロムソフトウェアの死にゲー未経験の方には少し難易度は高いと思います。

まとめ

フロムソフトウェアの新しい挑戦は間違いなく成功でした。
プレイヤーの成長と共に感じることが出来る達成感は他のゲームでは得ることが出来ないと思いました。
まだ購入に迷っている方は是非プレイしていただきたい作品です。

死にゲーという全く新しいジャンルを確立させたフロムなら、次の新作「DUSKBLOODS」では更なる挑戦を含めたゲーム内容になりそうなため期待が膨らみます。